「発達障害」って言葉を聞くと、なんだか病気みたいに感じるかもしれません。でも実は、発達障害は病気ではなく、その人の特性と環境の相性によって生まれるものなんです。
環境次第で「障害」にも「才能」にもなる
たとえば、めちゃくちゃこだわりが強い人がいるとします。細かい部分まで気になって、完璧に仕上げたくなるタイプ。でも、それが学校や職場では「融通が利かない」とか「こだわりすぎ」と言われるかもしれません。
でもどうでしょう?このこだわりが、職人の世界や研究職、デザインの仕事なら「すごい才能」として評価されることもあります。つまり、その人自身に問題があるのではなく、環境が合っているかどうかが大きなポイントなんです。
「普通」って何?
そもそも、「普通」とか「当たり前」って、時代や文化によって変わりますよね。たとえば、日本の学校では「みんなと同じ行動をすること」が求められがちですが、海外では「自分の意見をはっきり言うこと」が大事だったりします。
発達障害と言われる特性も、ある環境では「変わってる」と思われるかもしれませんが、別の環境では「ユニークで面白い」と評価されることも。つまり、発達障害は個人の問題ではなく、環境とのマッチングの問題なんです。
どうやって環境を選ぶ?
とはいえ、「じゃあ環境を変えよう!」と言われても、すぐには難しいですよね。まずできることは、自分の得意・不得意を知ること。そして、周りの人と「こういうやり方の方がうまくできるんだけど、どうかな?」と相談してみるのもアリ。
また、最近は発達障害の特性に合った働き方を提供する企業も増えてきています。テレワークが向いている人、決まったルールの中で作業する方が落ち着く人、それぞれに合った環境を探すことが大事。
環境に適応する力を高めることも大事
自分に合った環境を選ぶことは大切ですが、同時に環境への適応度を上げることも重要です。そのために、ASDやADHDの特徴である「べき思考」(~であるべきであるというこだわり)を柔軟な思考に変えていくことが有効です。
柔軟な思考を培うためには、REBT(論理療法)という認知行動療法が役立ちます。REBTでは、「こうあるべきだ」という考えに縛られず、「こういうやり方もあるかも」と考える力を育てることで、環境への適応力を高めていきます。
また、環境を選ぶことが難しい状況にいる人もいます。その場合、自分の環境への適応度を高めることがより重要になります。例えば、仕事や家庭の事情で環境を変えられない場合でも、適応力を高めることでストレスを減らし、より快適に過ごせるようになります。
さらに、今は自分の特性と環境がマッチしていたとしても、環境が変化する可能性があります。たとえば、突然の部門異動や新しい仕事の担当など、思いがけない変化が起こることもあります。そうした変化に備えるためにも、日頃から適応力を高めておくことが大切です。
まとめ:大事なのは「環境」との相性と適応力
発達障害は「病気」ではなく、環境との相性によって生まれる特性です。向いている場所を見つけることができれば、「障害」ではなく「強み」として活かすことができます。
さらに、自分の適応力を高めることも大切です。「べき思考」にとらわれず、柔軟に物事を捉えられるようになることで、より生きやすい環境を作ることができます。
私たちは「ジブン・ラボ」という勉強会を主催しています。
「ジブン・ラボ」では環境の適応度を挙げるための様々なスキルを提供しています。
最新の「ジブン・ラボ」の予定はコチラをチェックしてください。
環境を選ぶことが難しい人や、突然の環境変化に備えるためにも、適応力を養うことは有効です。「自分はこういう特性がある」と知ること、そして「それを活かせる場所はどこか」を探すこと。それが、より生きやすくなる第一歩かもしれません。
あなたの特性が輝く場所、きっとありますよ!